DHA・EPAとうつ病について

人間の脳は、他の動物と異なり、生命の維持活動のみならず、知的活動も行うことができます。

脳が消費するエネルギーは、体全体が消費するエネルギーの20%を占めるぐらい大きなものです。

その元となるエネルギーは、食事による栄養素の摂取からです。

普段の食事により、記憶力や集中力や活力などに影響が出てきます。

昨今の社会問題となっています、痴呆症やうつ病やきれやすい性格などは、食事の栄養バランスに偏りがあるのではないかとの見解があり、脳と栄養面からの研究が進められています。

そこで、脳を活性化するためには、神経の伝達物質による伝達のスムーズ化、神経細胞の成長を図る、神経組織への攻撃因子を排除する、脳への血行を保つ、などが必要となります。

これら4つの活性化ポイントに必要な栄養素には、DHAが含まれています。

DHAは、副作用の少ない必須脂肪酸として、取り過ぎには注意が必要ですが、摂取の目安量内であれば、神経質になる必要はありません。

DHAを摂取して、脳の活性化を図れば、うつ病や痴呆症への予防になると思われます。

DHAは、うつ病に効果があるといわれています。

うつ病は、不況により、失業あるいは所得の格差の増大により、大きなストレスがかかると、患者数が増えるという結果となり、社会活動の停滞を招くことになります。

そのようなうつ病への対策として、食事の面からのアプローチで改善できないかという研究の中で、DHAがクローズアップされてきました。

日本人は、昔から、魚を日常的に食べていましたが、うつ病については話題になっていないことから、青魚の中に含まれる多価飽和脂肪酸であるDHAの栄養素の効果によるものと思われます。

というのも、食生活の欧米化から、牛肉や豚肉などの動物性脂肪を多く取るようになり、魚を食べる量が減ってきている傾向にあるということです。

それに並行して、うつ病というのが話題になってきたものと思われます。

うつ病の患者さんの血液を調べてみると、動物性脂肪酸の摂取量が過剰になっていることがわかりました。

これから見ても、DHAのような多価飽和脂肪酸の摂取を進めていくことが必要です。